「友達と遊ぶ時間もない。部活をする時間もない」
ヤングケアラーの記事を読んでいたら、涙が出てきました
先日流れてきたヤングケアラーの実態調査をみましたか?
ヤングケアラーとは、家族の介護を担う子供のことです
子どもたちが、好きなこともガマンして、おじいちゃんやおばあちゃんのオムツを代えたり、ごはんを口に運んで食べさせたり、兄弟の面倒をみたり、買い物に行ったり、、、
私も仕事柄、親の介助をしている若い方を知っています。と、いっても20代~30代の社会人です。
○20代の男性(会社員)は、50代の父親が脳梗塞で要介護状態になり、2年ほど在宅で介護をしていると教えてくれました。
○また、20代と30代の姉妹は、若くしてパーキンソン病になり、身体の自由を奪われたお母様の介護を毎日、交代してみているとお話ししてくれました。
○40代の男性は、毎日、仕事が終わると寄り道もせずに帰宅して、脳梗塞で左半身がマヒして、まったく動かないお母様の介護をしているといっていました
○他にも、30代の男性は「身体が動かない父親の移動介助(ベッドから車いす)の時や、入浴介助をしているときに、『このまま、自分の手をはなしてやろうか』とか『ひっぱたいてやろうか』などと、お話ししてくれました。
私も、実の父親と、妻の両親、3人を在宅介護した経験がありましたので
「あっ!この人も自分と同じだ!!」と、強く共感したことがあります。
「こんな風に、悲しい事故や悲惨な事件が起きるのだろうな」と、他人事には思えませんでした。
余計なお世話かも知れせんが、このような若い方とお話をしているとき(話題には出ませんでしたが)『結婚』は、難しいのでは?と、心配してしまいました。
もちろん、若い方に限らず、在宅介護で、大変なご苦労をされている多くの方々を知っています。老々介護、認認介護などなど、事情はさまざまです
でも、ヤングケアラーとお会いしたことはありませんでした。
記事には中高生の5%が、自宅介護をになっていると書いてありました。
20人に1人の割合で、あの大変な介護を毎日休みなくしている。
しかも、費やす時間は平均4時間。
もう絶句です。
これは、現在進行形で起こっている、社会問題です。
自助の限界を超えていると思います。
困ったときは「助けて!」って声をあげてほしい
助けを求めることは、決して恥ずかしいことではありません。
まだまだ完ぺきとは言えないけど、サポートするシステムがあります
手伝ってくれる人もいます
私も、サポートする側の人でありたい。と思って、この仕事を続けています。
以下、朝日新聞デジタルより引用
家事や介護に1日4時間 中高生の5%がヤングケアラー
4/12(月) 14:00
配信
朝日新聞デジタル
大人の代わりに家事や介護といった家族の世話を担う子ども「ヤングケアラー」が、中学・高校生でおよそ20人に1人いることが、厚生労働省が12日に発表した初の全国調査で明らかになった。世話に割く時間は1日平均4時間に及び、当事者からは学校生活や将来への影響を心配する声も出ている。
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調査は全国の公立中学の2年生と公立高校(全日制など)の2年生を対象に昨年12月以降に実施し、1万3777人から回答があった。世話している家族がいると答えたのは中学2年で5・7%、高校2年(全日制)で4・1%。文部科学省の統計にあてはめると、中学2年で約5万5千人、高校2年(全日制)で約4万2千人がヤングケアラーという計算になる。
調査では親や祖父母の介護に加え、幼いきょうだいの世話も含めて尋ねた。その結果、世話の相手はきょうだいの割合が最も高く、中学2年は61・8%、高校2年(同)で44・3%。父母は中学2年で23・5%、高校2年(同)で29・6%だった。世話の内容は、中学2年で相手が父母の場合、「食事の準備や掃除、洗濯などの家事」(73・3%)が最も多かった。相手がきょうだいの場合、「見守り」(68%)が最多で「家事」は37・6%、「きょうだいの世話や保育所への送迎など」も34%いた。
世話に費やす時間は中学2年で平日1日平均4時間、高校2年(全日制)で同3・8時間だった。7時間以上という回答もそれぞれ1割を超えた。
朝日新聞社