親の入居先「老人ホーム」探しは、いつからはじめたらよいですか?
高齢者施設探しを、はじめる時期はそれぞれの事情によって違ます。
今回は「2年以上前から、準備をはじめる方」について、お伝えします。
多くの方は、2年以上前から、本格的に老人ホーム探しをはじめても、その労力はムダになってしまうかもしれません。
なぜなら、2年後は、そのホームに空き室があるかもわかりません。
入居される方の介護度や、ニーズが大きく変化している可能性もあります。
もしかしたら、介護保険や医療保険の制度、負担割合の変更、消費税率の変更などにより、利用料が変わっているかもしれません。
なので、「こんなところがいいなぁ~」「こんな施設もあるんだぁ~」程度の軽い感じで情報収集するのなら、反対する理由はありませんが、本格的に探すのは早すぎると思います。
でも、体験入居やショートステイができるホームがあれば、お試しでお世話になるのは非常に有効です。
イヤでなければ、将来の予行練習として、体験入居やショートステイを利用することはオススメしたいです。
一部の方に限られるのですが、2~3年前から、しっかりとした準備が必要な方がいます。
それは、このような方です。
・自分の土地に老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅を建築して、自分もそのホームに入居したい方
・生産緑地の指定解除後、農家をやめて、あるいは縮小して老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅へ入居をお考えの方
・相続対策で、土地活用をお考えの方
・入居を考えている方の認知症が進行してきていて、数年後に正常な判断がむずかしくなりそうな方、あるいは、心配な方
このような方は、時間をかけてしっかりと準備する必要があります。
老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅を建築するとなると、建物の規模にもよりますが、建築がはじまって完成するまでに、1年間ほどかかることは考えられます。
また、開発行為の申請や消防法、地域への説明会や建築許可申請などなど、多くの手続きが必要になり、1年間はあっという間に過ぎてしまいます。もし、自分の土地に介護施設を建てて、自分も住むと考える方がいらしたら、余裕をもって準備してください。
認知症の心配な方も、早め早めの準備が必要です。
特に、住まいを売却して、その資金をホームの支払いに考えているのであれば、今すぐ専門家に相談して手を打っておきましょう。
認知症と診断されると、住まいの売却はできなくなる可能性があります。
なぜなら、正常な判断ができない状態で、不動産の契約を取り交わしても、その契約が無効になってしまうからです。
認知症と診断されると、銀行の預金も凍結されてしまいます。
ホームへの支払いのために、預金が一切使うことができなくなる、なんて、ばかばかしいはなしが現実に多く起こっています。
もちろんこのような状況を回避する方法があります
例えば、家族の誰かを信じて託す「家族信託」、あるいは裁判所の任命する「後見人」にすべてを依頼する「成年後見人制度」などです。
特にこの認知症による、さまざまな問題は知らない方が多いのです。
私は、後悔している方をたくさん見てきましたので、お気を付けください
もし、詳しいお知り合いがいないようであれば、ファイナンシャルプランナー事務所のエスエーサポートに、ご相談ください。
きっとお役にたてると思います。→ https://e8yes.net/info