親が老人ホームへ入居する時、入居金や月々の支払いは、できるだけ親の年金と貯蓄の範囲内で収まるのが理想です。ところが、子世帯から相談を受けていると「親の年金だけでは足りないので、毎月いくらかの資金を援助する」というかたが少なくありません。
もちろん、子世帯に資金援助できる余裕があれば問題ないのですが、どのご家庭も充分な余裕がある家庭ばかりではありません。
そこで、今回は「支出を削減する方法」のひとつ。生命保険の見直しについてお伝えします。
保険料を安く抑える方法
平均寿命の延びなどによって、2018年4月に標準生命表が11年ぶりに改定され、予定死亡率(保険料や責任準備金の計算に使用する死亡率)も引き下げられました。これによって、掛け捨ての定期保険などの保険料は大幅に安くなっていますが、医療保険やがん保険、介護保険などの「長生きリスク」に対応した保険商品は、値上げの傾向が強くなっています。ただし、保険会社によって、販売戦略的に、保険料を据置きあるいは値下げするなど、値上げと値下げが混在しているのが現状です。また、このタイミングで、新商品や保障内容を改定するなどして、消費者に保険料アップをあまり感じさせないようにしている商品も見受けられます。
そこで、援助資金を捻出するために、できるだけ保険料を抑えたい。というかたに、具体的な「3つの見直し案」をおはなしします。
①保障内容を見直す
まずは、保険の種類と保障内容を確認しましょう。保険の種類によっては、重複した保障内容が含まれている場合があります。また保険は、ライフスタイルや生活状況によって必要な保障内容が変わってきます。子育てが終わったり、住宅ローンが完済した場合などは、保険金額を減額したり、特約を部分解約したりして保障内容を見直すことで、毎月の保険料が下がります。
②保険料の払込み方法を見直す
次に、保険料の払い込み方法を変えることで保険料が安くなる方法を紹介します。保険料は毎月払いから半年分をまとめて支払う「半年払い」や、1年分をまとめて支払う「年払い」。複数回分を、前もってまとめて支払っておく「前納払い」と、いくつか方法があります。保険料をまとめて支払うことができるようであれば、これらの方法に変更してみてください。毎月払いより保険料は安くなるはずです。
③保険会社や商品を見直す
保険料は、保険の種類や保障内容によって異なります。また同じ保障内容であっても、保険会社によって保険料が違う場合があります。保険料を比較して、保険料が安い保険に切り替える方法が考えられます。
保険の見直しは、専門的な知識を持ったかたのアドバイスがあると安心です。保険の担当者や、あなたのまわりのファイナンシャルプランナーなどに「親の老人ホームの資金援助をしたいので、保険料を下げたい。適切なアドバイスが欲しい」とお願いして、一緒に見直しされるのが良いでしょう。
もちろんエスエーサポートでも、保険の見直しのお手伝いをしております、老人ホーム探しのご相談と一緒にお手伝いさせていただきますので、どうぞお気軽にお声がけください。