高齢者にとって、老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅は安心して過ごせる場所です。しかし、そのような施設での生活を始める前に、本人や家族が押さえるべき問題や手続きがあります。この記事では、老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅での生活が始まってから、本人や家族が押さえるべき問題や手続きについて説明します。
【施設での生活が始まってから気をつけたいこと】
有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅での生活が始まったら、本人や家族が押さえるべき問題や手続きがあります。以下に、具体的な項目を挙げて説明します。
【1. 費用の支払い】
老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅での生活には、さまざまな費用がかかります。例えば、入居費用、月額費用、食費、介護サービス利用料などです。支払い方法や期限は、入居契約書に明記されているので、契約内容をしっかりと把握し、支払い期限を守るようにしましょう。
また、入居後に費用が増えた場合には、事前に説明があるかどうか、理由が明確であるかどうか、支払い方法が明示されているかどうかを確認することが大切です。
【2. 健康状態の管理】
老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅では、健康状態の管理が重要です。健康状態に応じて、食事や入浴などの介護サービスを提供してくれます。入居後は、施設で定期的に健康診断を受け、健康状態の変化に注意するようにしましょう。
また、服薬管理も重要です。複数の薬を飲んでいる場合には、飲み忘れや重複服用のリスクがあります。施設スタッフに正確な情報を提供し、正しい服薬方法を確認するようにしましょう。
【3. 社会生活の充実】
老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅では、社会生活の充実が大切です。施設内での交流や趣味活動、地域行事などに参加することで、孤独感やストレスを軽減することができます。
新型コロナの感染予防のため、多くの施設ではイベントを中止、または縮小してきましたが、少しづつ楽しいイベントなども再開してきているようです。
施設によっては、外部のボランティア団体の協力を得て、演奏会や合唱、習字はマジックなど、さまざまなイベントを開催しているところもあります。このようなイベントに参加することで、孤独感やストレスが減少することも期待できます。
【4. 解約時の手続き】
老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅を解約する場合には、手続きが必要です。契約書には、解約時の手続きや返金方法が記載されています。解約時には、契約書の内容を確認し、必要な手続きを行いましょう。
また、施設によっては、解約に際しての引っ越しや荷造りのサポートを行っている場合もあります。施設スタッフに相談して、解約手続きを円滑に進めるようにしましょう。
【5. 感染症対策】
老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅では、感染症対策が大切です。特に高齢者は免疫力が低下しているため、感染症にかかりやすく、重症化しやすい傾向があります。
施設では、手洗いや消毒などの対策を徹底し、感染リスクを低減しています。入居者も、手洗いやマスク着用などの基本的な感染予防対策を実践し、施設内での感染拡大を防止することが大切です。
【6. 安全管理】
老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅では、安全管理が重要です。施設内や周辺の環境をしっかりと把握し、災害や緊急事態に備えることが必要です。
施設内には、非常時に備えた設備や避難経路が整備されています。入居者は、施設スタッフの指示に従い、避難訓練などにも積極的に参加し、安全管理に協力するようにしましょう。
【7. 家族とのコミュニケーション】
老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅に入居することで、家族との距離が遠くなる場合もあります。しかし、家族とのコミュニケーションは継続することが大切です。
施設によって対応が違いますが、入居者や家族が、スマートフォンやパソコンを活用して、ビデオ通話やメールなどで交流することができるところもあります。このようなサービスを使ったり、定期的に面会に行くなどして、コミュニケーションをとりながら、入居者の健康状態や施設での生活状況を確認しましょう。
【まとめ】
有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅での生活は、高齢者の方々にとって新たなステージの始まりとなるものです。入居する前の準備はもちろんですが、入居した後も、ご本人も、ご家族も施設スタッフにまかせっきりにするのではなく、施設スタッフやボランティア、周囲の方々と協力し、充実した生活を送ることができるようにしたいものです。
以上、老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅での生活が始まってから、本人や家族が押さえるべき問題や手続きについてご紹介しました。これらの情報を踏まえ、スムーズな入居と生活を送るために必要な準備を進めてください。