介護スタッフは、こんな不安や不満を持っています
あなたもテレビのニュースや報道特集などで、いろいろな介護の現場に関する情報を見たり、聴いたりしたことがあると思います
今回は、介護スタッフの不安や不満などについてお話します
厚生労働省がこんな調査をしたことがあります
<<介護の現場での悩みや不満について>>
人手が足りない
仕事内容のわりに、賃金が安い
身体的な負担が大きい(腰痛など)
有給休暇がとりにくい
精神的にキツイ
業務に関する社会的評価が低い
深夜、夜間の業務中の事故が不安
労働時間が不規則
介護スタッフとして感染症やケガなどの不安
福祉機器の導入の遅れや操作に対する不慣れ
いかがでしょうか?さまざまな不満や不安を抱えながら、お仕事に携わっている様子が伺えます。
私は、現役の老人ホームの入居相談員です。常に最前線で入居を希望される方々の生の声を聞いていますので、お困りの声をお聞きすると「なんとかしてさしあげたい。少しでもお役に立ちたい」との思いが強くあります。
ところが、介護の現場でサービスを提供しているスタッフの声も聞いていますので、すべての方を、お引き受けできるワケでのないことを理解しています。
時に、入居を希望されるご家族の中に「お金を払うのだから、サービスを受けてあたりまえ。当然の権利である」と横柄な態度で、入居の申し込みや問い合わせをしてくる方と出会うことがあります。
「お金を払うのだから、サービスを受けてあたりまえ。当然の権利である」
これは、決して間違っった事ではありません。しかしながら、老人ホームは、必ず入居の審査を行っていることを忘れないでください。
入居審査というのは、一般的に入居される対象者のみを審査すると思われがちですが、その関係者の様子もよーく見ています。
クレームを言われることが、うっとうしいとか、イヤとか、そういう意味ではありません。「もっと良くなってもらいたい!もっとこうしたほうが良いのではないか?」とのアドバイスは、決してクレームとは思いませんが、明らかに難癖を言ってくる方は、はじめから入居しないでもらった方が、施設としてはいいわけです。
いくらお金を払ってもらっても、必要以上にクレーム対応に手間がかかるような関係者がいるとわかれば、老人ホームも入居審査でお断りするようにしています。
老人ホームの入居審査は、入居対象者の介護依存度や身体的な状態、支払い能力も確認しますが、関係者のこともしっかり審査していますので、是非覚えておいてください