入居を希望される方から、こんな相談がありました。

90歳を超える両親がアルツハイマー型の「認知症」と診断され、徐々に自宅での生活が難しく感じてきました。
身体はまだ動くのですが、認知機能が大きく後退してきたようで、両親だけを家に残して外出してしまうと火事が心配で、休みの日も必ずだれかが家に残り、安心して外出することもできません。
どうも、最近は時間の感覚もずれ始めているようで、夕方早い時間に眠り、深夜に起きてはゴソゴソと動いているようです。階段から落ちてしまったり、外出でもしてしまわないかと、昼も夜も、我々家族がいっぱいいっぱいのになってきています。

お困りの様子は、よく理解できます。私自身も、実の父親、そして妻の両親、合計3人の在宅介護を経験しています。
ご両親様の自宅介護は、あとどのくらいの期間なら、がんばれそうですか?

もうそろそろ限界です。このまま終わりのない在宅介護はもう想像できません。
両親そろって入居できるホームがあるのなら、なるべく早く入居させたいと思っています。

 

私は、自分自身の経験から、このように思っています。

在宅介護は、本当に大変です。
限界を迎える前に、介護はプロにまかせた方がよいと思っています。

父親の重たい身体を(ベッドから車いすなどに)移譲しようと、介助しているときに、「痛い」とか「もっとゆっくり」などと、文句を言われたときに、何度もこの手を放そうか?と思ったことがあります。もちろん、そこで手を離すことはありませんでしたが、もし介助の手を離したら、大きな事故になっていたでしょう。「自宅介護で起こってしまう、悲しい事件や事故は、こんな時に起こるんだろうなぁ」と、何度も何度も思いました。

 

もう一度お伝えします。
在宅介護は、本当に大変です。
私は、限界を迎える前に、介護はプロにまかせた方がよいと思っています。

老人ホームへの入居を考えるタイミングは「限界」まで行ってしまうと、ちょっと遅い場合があります
理由は、家族介護が限界になったとき、ご両親のお身体の状態もずいぶん悪くなっていることがあり、ホームの入居審査で落とされてしまうこともあるからです。
ご両親にとっても、ホームへの引越しや、新生活に慣れるため、お友だちつくりのために、お身体や認知機能の状態が限界を迎えている最悪の状態よりは、少しだけ早いのほうが良いと思います。

なので、できれば「限界を迎えるちょっと前」に、老人ホームへの入居を考えるのがよいと、私は思っています。